哺乳類は体表に体毛が生えていることが特徴である。密生した体毛に包み込まれた空気の層は断熱性に優れており、これによって哺乳類は体温の発散を防いでいる。体表面は水にぬれても毛の根元は油分により撥水効果をもち、これにより野生動物などは厳しい環境の寒暖の変化から体内の恒常性を守っている。冬季にはさらに細かな毛を増やして断熱性を高める例もある。したがって、このような毛を残したままで皮革として利用できるようにすれば、単なる皮革としての性質に上記のような効果が追加されたものが利用可能になる。特に防寒用としては他に代替物がないほどの効果がある。
こういった空気を含む保温層の様式を持つものには、鳥類の羽毛もあるが、羽毛は皮膚表面から軸構造を生やし、更にその軸構造の表面に細かい起毛を生やしで断熱層を作るため、これをはがして断熱性をもたせたまま加工することが困難である。
一般に人間が衣類などに利用する上では、断熱性を求める場合には加工し易い体毛を持つ哺乳類が用いられる。なお哺乳類でも水辺などに生息する動物や、細かく柔らかい毛並みを持つ動物のほうが好まれる傾向もあり、過去にはそれら毛皮目あての乱獲などにより絶滅の危機を被った動物すら存在する。
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